茶摘みをしに奈良県にある大和園さんに訪れました

こんにちは!
国際観光学部4年生の田中です。
4月29日(金)、茶摘みをしに奈良県にある大和園さんに訪れました🍵
茶畑がある山添村は、奈良駅から車で1時間程行った三重県との県境にある村で、周囲は山に囲まれており、鶯の鳴き声が聴こえたりと、とても自然豊かな地域でした🌿

さっそく午前中に茶摘み体験をさせて頂きました!
天気はあいにく雨でしたが、茶畑は鮮やかな緑でとても綺麗な景色でした😄

奈良県の茶摘み時期は全国的にも遅く、今の時期に収穫されるお茶は一番茶といい、一番美味しい旬の季節だそうです。
茶摘みのポイントは、「一芯二葉」且つ「5.5cm」位の大きさで摘む事が理想!
※一芯二葉(いっしんによう):芯と2枚の柔らかい葉の部分だけを厳選して摘むこと

普段は機械で茶摘みをしているそうですが、人の目でちゃんと確認して摘んだ手摘みの茶葉はやっばり質が良いそうです!
ザル1杯摘むのにも20分近く掛かりましたが、やっと摘んだこの量でもお茶として飲むには1杯〜2杯の量なので、ちゃんと味わっていただきたいと思います👍

午後は加工工場に移動して、煎茶として飲める茶葉になるまでの過程を見学させて頂きました。
摘んだ茶葉はまず蒸気にかけて柔らかくします。

蒸気にかけた茶葉の湿度はとても高くなりますが、最終的には湿度4%まで下げる必要があるため、何度も揉んで乾燥させての繰り返しです。

摘んだ茶葉はその日のうちに加工しないと、茶葉が酸化したり発酵してしまったりして、煎茶として完成しないそうです!
私達が普段飲んでいる美味しい緑茶は、時間との勝負で作られたお茶なんですね🥺
※煎茶とは茶葉を蒸して酸化を止めた後、何段階にも分けて茶葉を揉みながら乾燥させたもので、緑茶の一種になります。

特別に、抹茶の原材料となる「碾茶(てんちゃ)」を出荷する工場の見学もさせて頂きました!

碾茶とは、私たちが知っている抹茶の粉になる前段階の茶葉の事で、艶のある芯の様な煎茶の茶葉と違って、葉の形のまま出荷するそうです。

加工する時に使用する燃料は、煎茶を加工する時の2倍の量を消費するため、とても手間とコストがかかります。
だから煎茶より抹茶の方が高価に取引されているんですね😳

最後に、美味しい煎茶の入れ方も教えていただきました😆
夏に向けて、水出し煎茶のレシピ!
① 水500㎖に対して茶葉を20g入れる。
② 1度ボトルをひっくり返して茶葉をおどらせる。
③ 冷蔵庫で1晩(約7~10時間)寝かす。

消費期限は1日!
お湯で出すよりカフェインも少なく、旨味成分が沢山入ってるそうです!
こした茶葉は、ポン酢で食べると美味しいと教えていただきました😚

今回初めて茶摘みを体験しましたが、私が思っているより遥かに大変な作業でした。
日本人が慣れ親しんでいるお茶は、出来上がるまでにかなりの手間がかかっている事を実感しました。
機械化が進み効率の良い作業が出来ていますが、最終的には人の目でしっかりと茶葉の様子を確認しながら加工していかなければ良質なお茶は出来上がりません。
そこには職人さんの鋭い感覚と腕が絶対に必要です!
日本の食卓に豊かさをもたらしてくれる緑茶についての知識が深まりました。
特別な体験をさせて頂き、ありがとうございました!

株式会社 大和園公式ホームページ