国際観光学部 観光フィールド実習(国内)2024④

これまでは「観光フィールドワーク」という授業名でしたが2024年度より「観光フィールド実習」となりました。

国際観光学部の三浦です。
第2回観光フィールド実習(国内)「お茶の京都③」です。

宇治の街をのんびりと。伝統と美味が融合する一日

秋の風が少し肌寒く感じる中、京都の南に位置する宇治市へ足を運びました。宇治はお茶の名産地として有名で、風光明媚な景色とともに、歴史や文化も豊かな街です。この日、小雨が降っているものの、それがまた街の雰囲気を一層引き立ててくれて、ゆっくりとした時間を過ごすにはぴったりの一日でした。

最初に訪れたのは、宇治の組み紐屋さん「昇苑くみひも 宇治本店」。ここでは、昔ながらの技法で作られた美しい組み紐を手に取ることができ、職人の技を間近で見ることができます。組み紐は、伝統的な雰囲気を取り込みながらモダンで現代風のアクセサリーやスマホショルダーの紐へとアレンジされていました。色とりどりの糸が織りなす模様は、どれも一つ一つがまるで芸術作品のようです。お土産として購入した組み紐は、華やかでありながらどこか落ち着いた印象を与えてくれました。

 

その後、訪れたのは「茶づな」という宇治の文化について学べる施設。茶づなではお茶の歴史や作り方、伝統的な製法を表現豊かなパネルで楽しみながら学ぶことができ、新たな技術を用いた展示方法で子供にもわかりやすく宇治を学べる施設となっています。

 

 

次に向かったのは、「源氏物語ミュージアム」。宇治は、平安時代の文学作品『源氏物語』の舞台としても知られています。このミュージアムでは、源氏物語にまつわるさまざまな展示があり、物語の世界に浸ることができます。静かな館内は当時を再現した部屋の様子などが展示されており、まるで平安時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。特に、匂宮と薫君それぞれの恋模様が描かれた展示は、情熱的でありながらも儚さを感じさせるもので、見入ってしまいました。

 

その後、少し雨が強くなったものの、宇治の街を歩きながら感じたのは、この街が持つ独特の静けさと歴史的な風情です。雨に濡れた石畳の道や、川を渡る風景がどこか懐かしく、そして新鮮に感じられました。宇治川沿いを歩くと、少し肌寒い風が頬をかすめ、そのたびに耳を澄ますと、川のせせらぎが心地よいBGMとなって響いてきます。

 

最後に、宇治での締めくくりとして、「伊藤久右衛門」の抹茶パフェをいただきました。伊藤久右衛門は、宇治茶の名店として知られ、その抹茶の深い味わいを堪能できる場所です。提供された抹茶パフェは、鮮やかな緑色が目にも美しく、抹茶アイス、抹茶ゼリー、そして上品に甘さ控えめな寒天や白玉が重なり、絶妙なハーモニーを奏でていました。ひと口食べるごとに広がる抹茶の風味が、心に残り、思わず「もう一度食べたい」と感じさせるほどの美味しさでした。

 

雨が降る中で過ごした宇治の一日。小さな街に詰まった歴史と文化、そして美味しい食べ物の数々が、どれも心に残りました。ゆっくりとした時間が流れる宇治は、忙しい日常から解放され、心を落ち着けるには最高の場所でした。また、近い将来、この街に戻ってきたくなる、そんな魅力的な一日でした。

 

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