「和詩倶楽部」にて紙漉き体験をしてきました!

魅力発信プロジェクト_和詩倶楽部 

こんにちは。国際観光学部2年生の池田(光)、柏原、池田(優)、石田、釣部、千代です。

今回、私たちは紙漉き(かみすき)体験について紹介します。

こちらは、京都キャンパスから歩いて12分、京都市二条油小路にある和紙小物・雑貨を製造販売されている「和詩倶楽部」です。

私たちのグループでは京都の魅力を発信するために、何か京都らしい体験がしたいということで伝統文化である紙漉きを体験してきました。

紙漉きの流れとしては、以下のとおりです。

①紙漉きは専用の道具を使って行います。和紙の原料が入った木枠の漉桶(こしおけ)の中に漉桁(すけた)を入れ、引き上げます。
(中はぬるぬるしていました。初めに桶の底をよくかき混ぜることが肝心だそうです)

②専用の吸引機で水分を吸い取ります。
(乾燥すると白くなっていきます)

③染料で自由に色付けをします。
(自由にデザインできるので楽しかったです)

④もう一度吸引機で水分を取った後、漉桁からゆっくり和紙をはがします。
(破れてしまわないようにはがすことに苦戦しました)

⑤専用の表面が熱くなっている乾燥機にハケを使って和紙を貼り付け、5~10分間乾燥させます。

⑥乾燥したら出来上がりです。

体験ができる一時間以内なら何枚でも作成してもよいということだったので、自分の名前やユニークな絵を描いたり、家族にメッセージを書いたりなど個性あふれる作品が沢山できました。

体験後には、専務の廣田さんにインタビューもさせていただきました。

【質問1】和紙の原料は?
楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)など植物の繊維。この繊維と水が混ざり合うために粘り気のある「ねり」を使うとヌルヌルとした状態になります。
【質問2】紙漉きの魅力は?
素材によって出来上がりが異なり、夢中になれるところです。
【質問3】紙漉きを体験される方の年齢層は?
小学生から大人まで非常に幅広いです。夏休みの宿題として小学生や、お土産を兼ねて観光客の方に特に人気があります。3歳から体験ができます。
【質問4】和紙と普通の紙との違いは?
和紙には不具合があり、でこぼこした手触りなど手作り感があります。普段ノートなどで使う洋紙は原料がパルプという繊維が細かいものでつくりますが、和紙は楮(コウゾ)という繊維が比較的荒い、太いものでつくります。そういった点が大きな違いです。
【質問5】今後、新しく挑戦されたいことは何ですか?
今の時代、スマートフォンを皆さんが持っているので紙の使用用途が減っています。ビジネスシーンでも昔は紙で残していたが今はメール、PDF、FAXなど電子書籍で進めていくことが主流です。このような紙の需要が減ってきているなかで、いかに紙というものが魅力的であるかを伝えていきたいです。その為に、特に若い世代にどういった形で紙を使った製品をご提案できるか常に念頭に置き、可愛いもの、女子受けするものへの応用を模索していきたいです。

好きなようにデザインができる楽しさを味わいながら、和紙の伝統の重みや温かさを感じられる有意義な体験でした。記念にもなるので、是非皆さんにも訪れてほしい場所です。

取材をさせていただいた和詩倶楽部の皆さん、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。