音楽理論の授業で音階について学んでいます

音楽理論の授業も早くも9回目となり、いよいよ佳境に入ってきました。今回は音階について学びました。

音楽用語の中で音階ほど間違って理解されている言葉も少ないと思います。音階を定義すると「1オクターブ内に特定の秩序に従って並べられた音列」となりますが、ちょっとイメージしにくいですね。音階は音の組織を標本のように示したものだと考えるとわかりやすいかもしれません。その組織は地域や時代によって様々なものがありますが、今回は童謡や唱歌からJポップまで多く使われている長音階について学びます。

こんなものを用意しました。ドからシまで書かれた帽子と音名の書かれたワッペン。これをどう使うかと言うと…

こうなりました。12人の学生がそれぞれの音名のワッペンをつけています。かぶっているのはドからシまで書かれた帽子。これは階名を表し、ドから見てみると一人とばし、一人とばし、隣、一人とばし、一人とばし、一人とばし、(隣)となっています。つまり隣り合う音同士の関係が全音・全音・半音・全音・全音・全音、(半音)となっている音列を長音階と呼び、始まりの音がドになります。いまドの帽子をかぶっている学生の付けているワッペンはハ(C)の音なので、ハ音を始まりとした長音階、ハ長調を表しています。

今度はニ(D)の音のワッペンを付けている学生がドの帽子をかぶっています。隣り合う音同士の関係を保ったまま階名はずれていきます。ニ音を始まりとした長音階、ニ長調となりました。ワッペンは変わらないですが、かぶる帽子は変わる、つまり音名は固定ですが階名は移動することがわかります。手に持っているのはトーンチャイム。順番に鳴らしていくと、隣り合う音同士の関係さえ保たれていればどの音から始めてもドレミファソラシド〜と聞こえるはずです。

次に用意したのは鍵盤と音名が書かれたシートと音階ものさし。これを使って12種類ある音を始まりとした長音階がそれぞれどのような音の組織になるかを調べていきます。

上の写真はハ長調、下の写真はニ長調のときのものさしの置き方です。ニの音をドにするとヘ音とハ音を半音上げないといけないことがわかりますね。

変ロ長調の音階を書いているところ。ちなみにテストでは持ち込み禁止です(笑)

次回は短音階です。三種類あるのでややこしそう…。