今月の高槻キャンパス聖アグネス礼拝堂

こんにちは、高槻キャンパスチャプレンの中尾です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。今日は9月の聖アグネス礼拝堂の様子をお伝えします。1枚目の写真は、2021年9月15日夕方の高槻キャンパス聖アグネス礼拝堂の十字架側の壁面を撮ったものです。十字架の上にある青いものは、礼拝堂の入り口にある青色を基調とするステンドグラス(2枚目)から差し込んだ光です。岩渕先生から、9月上旬には十字架と重なるようにこのステンドグラスから光が差し込むとお聞きしたのですが、残念ながら10日以上すぎてしまったため、十字架の上方で輝いていました。

本来ならこうなってたはず…?

教会や礼拝堂の建築は方位を意識して設計・建築されます。原則として礼拝堂の正面(十字架側)を東に向けて建てられます(市街地に後から建てる場合は難しいこともありますが)[1]。ですからこの聖アグネス礼拝堂の十字架がかかっている壁面は東側で、ステンドグラスのある入り口側が西となります。

秋から冬にかけて、室内に差し込む日差しの角度が深くなることはよく知られています。小春日和の縁側で猫が丸くなっている姿は、昭和生まれの世代のノスタルジー、あるいは日曜日の「サザエさん」で見かける光景です。秋になって日が短くなり、日差しが深く差し込むようになると、聖アグネス礼拝堂ではステンドグラスの影が礼拝堂正面の壁面に届くようになります。そのおかげで、期間限定のこの幻想的な「壁面装飾」に出会えるのです。

今年は教職員の方々も学生の皆さんも、なかなか大学のキャンパスに来ることができない時期が長く続いています。せめて、このような写真を通して、皆さんに9月の礼拝堂の様子が届けられたら、と願っています。

(チャプレン 中尾 貢三子)

[1] キリスト教会堂建築についてhttp://deo.o.oo7.jp/construction/study/Europeanchurch.html 2021年9月16日閲覧