三条通をさらに東に進み、神宮道と岡崎道の間にある道を南に入った先に、粟田神社があります。
京の七口の一つ「粟田口」にあり、東海道・中山道が神社の前を通っています。
本殿は階段を上がった先にあり、振り返ると平安神宮の鳥居や岡崎の美術館が見渡せます。
もともとは旅の安全を祈る場。
室町時代には祇園祭が行われない時に粟田祭を祇園御霊会の代わりとしていたそうです。
今は、刀工・三条小鍛冶宗近・粟田口藤四郎吉光を祀る鍛冶神社が境内にあることから、刀剣乱舞の聖地としても有名になりました。
さて、参拝をすませて三条通を渡ると鳥居が見えます。
ここは合槌稲荷神社。
その昔、刀匠として名高い三条小鍛冶宗近が天皇より刀を打つよう命じられ、よい刀ができるようにとお稲荷さんに願ったそうです。すると、童子が現れ合槌を願い、この童子の協力によって刀を打ち、名刀「小狐丸」と銘を切りました。なお、この童子は稲荷の狐の化身であったとか。
合槌稲荷に行くには民家の前の小道を通りますので、迷惑をかけないよう、静かにお詣りしてくださいね。