国際観光学部、2年生の横山です。
12/2(木)に「女性のキャリア形成」の授業でバイオリン奏者の佐藤さんにお越しいただき、生のバイオリン演奏を交えながら、これまでの海外生活について語っていただきました。
バイオリンの演奏に引き込まれたのはもちろんのこと、“人生を通して平凡であることの素晴らしさ”についての考え方にも関心を持ち、1つの家族の形を学びました。
演奏によって、普通の教室が一気にコンサート会場に様変わりしたかのようで、感動と興奮の一時間でした。
様々な曲を演奏してくださいましたが、なかでも授業の終盤に弾いてくださった「中国の太鼓」という曲が印象に残っています。
他の曲と同じように弦と弓だけで弾いているはずなのに、クラシックな雰囲気から中国風に変化し、太鼓の音のように重厚な響きになりました。
授業を受けているのを忘れるぐらい、佐藤さんの演奏にエネルギーを感じました。
これだけの演奏をするのに、どれだけの練習をされてきたのだろうと考えると、音楽の道を極めるということは、生半可な努力では到底できないことなのだと思いました。
佐藤さんは国際結婚をされていて、子育てや海外生活など心身ともに不安定で落ち着かない生活を送られていたそうです。
けれども、なんとか音楽の道を貫き通され、いまでは定期的にコンサートを開くなど充実した日々を過ごされているのだとか。
私も、人生を振り返った時、自分が幸せだと思える生活を目指していきたいと思いました。
旦那様の海外転勤により何度も引っ越しを繰り返され、バイオリニストだけでなく妻や母としての役割も同時進行で果たしていくのは本当に大変なことなんだなと痛感しました
学業の為、娘さんを1人寮に残して転勤された時、思春期の時期に傍にいられないことが辛く、悲しかったという言葉で、家族の存在の大きさを改めて考えさせられました。
慣れない海外生活をする上で苦境に見舞われ、壁もあったなか、音楽が繋いでくれた縁により苦難を乗り越えられたと仰っていました。仲間や友人の存在が支えになり、それが勇気になるということを学びました。私もこれまでや、これからの出会いをもっと大切にし、困っている人がいれば手を差し伸べてあげられる存在になりたいと強く思いました。