表現の授業の一環としてサウンドマップ作りをしました。サウンドマップとはその名の通りそこでどのような音が聞こえるかを地図で表したものです。平安女学院大学の構内をA〜Jのエリアに分け、それぞれのエリアを5人一組になって音を記録しに行きました。
みんなで集めた音を地図にそれぞれの思い思いのやりかたで表現しました。完成した地図を手にグループごとに発表を行いました。
チャペルからグラウンド前までのエリアでは、落ち葉が風に吹かれて地面とこすれる音や、子どもの声、室外機の音が聞こえていました。
野外観察林では鳥の声や虫の声、草木が揺れる音など自然を感じる音が聞こえてきました。
こちらはずいぶんにぎやかです。道路に面したエリアだったので外のバイクや車の音が聞こえていましたが、耳をすますと鳥や虫の声も聞くことができました。
私たちは普段さまざまな音に囲まれて暮らしていますが、あまりそれを意識することはないのではないでしょうか。しかし意識して外界の音に耳をそばだてると今まで気づかなかったたくさんの音を聞くことができます。またそれは、季節や場所、時間などで異なってくるでしょう。このように音を風景の概念でとらえなおす考え方をサウンドスケープと言い、カナダの作曲家マリー・シェーファーが提唱しました。
音を感じ、音に気付き、音を探すことは音に囲まれて育っている現代の子どもにとって大切な体験となります。これから保育者となる学生にとって子どもの感性を引き出す環境とはなにかを考える一つのきっかけになったのではないでしょうか。