サテライトから、お散歩 (第13回)新京極八社寺詣り ~ 誓願寺

恵美須(えびす神社)、大黒(妙円寺)、毘沙門(東寺)、弁天(六波羅密寺)、福禄寿(赤山禅院)、寿老人(革堂・行願寺)、布袋(萬福寺)。
コロナ禍がなければ、年が明けると各地は初詣で賑わい、多くの人が都七福神を巡るところですが、今年は残念ですね。

ところで、サテライトのご近所・新京極かいわいには八社寺詣りがあります。(写真は八社寺詣りのうちの一つ、蛸薬師堂 永福寺)

今回は、そのうちの一つである誓願寺についてご紹介します。
明治の新京極開発とともに寺域は狭くなりましたが、なかなか中身の濃いお寺です。清少納言や和泉式部が帰依した女人往生の寺ともいわれ、笑い話集『醒睡笑』を著して落語の祖と呼ばれる安楽庵策伝は同寺の五十五世です。また、江戸中期に日本で最初に人体解剖を行った医師の山脇東洋とその妻の墓碑があります。

門前にある「迷子道しるべ(月下氷人石)」はスマートホンや携帯電話がない昔、江戸から明治にかけて、迷子や落とし物の情報を紙に書いて貼り付け、情報交換をしていたとのことです。