「京の和食と和菓子」の授業で京菓子資料館を訪れました!

12月4日(月)と11日(月)の「京の和食と和菓子」の授業で、京菓子の老舗「俵屋吉富」に隣接する京菓子資料館を訪れました。
京菓子資料館には京菓子の文化や歴史についての様々な資料が展示されている展示室や、実際に京菓子を味わうことができるお茶席などがあります。
今回は2つのグループに分かれて、展示室の見学や和菓子作り体験をさせていただき、また俵屋吉富の代表銘菓である京銘菓 雲龍とお茶をいただきました。

足立さん
和菓子作り、すごく楽しかったです。お手本の職人さんは、スラスラと一瞬で作ってしまうので簡単そうに思いましたが、いざ作るとなると何から始めたらいいのかわからなくなるほど難しかったです。きんとんはお箸で盛られていることを初めて知りました。上手く真ん丸にならず、苦戦しました。体温で柔らかくなってしまったり、力が入りすぎてしまったり、和菓子の繊細さを体感することができました。これから和菓子を食べるときは、どんなふうに作られているのかということも考えながらいただきたいなと思います。
綾城さん
椿、イチョウ、紅葉の3種類の和菓子を作りました。ふきんで絞った跡が模様になったり、赤と黄色2色の餡をざるに通すと紅葉になったりと、あっという間に出来上がっていく様子が面白かったです。作り方を見せていただいている時は簡単そうに感じましたが、いざやってみると思うようにいかずとても難しかったです。少し力を入れただけで形が変わってしまう和菓子は、味も見た目も繊細でした。
田窪さん
私は初めて、工芸菓子を見ました。お話をお伺いしている中で1番面白いなと思ったことは、外国人と日本人では和菓子の見え方が違うことです。例えば、日本人にとっては亀の形をしたお菓子が、外国人には巣蜜に見えるそうです。生まれ育った環境によって、こんなにも見え方が違うのかと感心しました。私は大学の授業と部活で茶道に親しんでおり、茶道の歴史と文化も学べて、良い経験になりました。
また今回初めて雲龍をいただきました。とても美味しく、呈茶なのでお菓子と一緒に抹茶が飲めて嬉しかったです。ただ、今回はお茶会ではないので、お道具の説明が簡易的でした。蓋置きに足が付いていて可愛かったので、説明をお聞きしたかったです。
松井さん
私が1番印象に残った展示物は工芸菓子の華燭です。ウェディングケーキをイメージしたもので、松竹梅、牡丹、鶴亀をモチーフにしたものが全てお菓子で作られていて感動しました。製作から40年が経過しているとは思えない美しさでした。
呈茶で頂いたお茶は今までに飲んだことがないぐらいふわふわで美味しかったです。
大橋さん
展示室に入ってすぐにある紅葉の木が、解説していただくまで本物の木だと思っていました。実際は全てお菓子でできており、しかも20年前の博覧会に出展されたものであると聞いて驚きました。変色はしていたものの、それによってより本物の紅葉の葉に見えました。そして、1番印象的だったのが工芸菓子の華燭です。ウエディングケーキをイメージしており、生菓子や押物で松竹梅、牡丹などを再現していました。これも本物の植物に見えるほど細かく繊細でした。また、織田信長の茶会に提供されたとして展示されていたお菓子は9種類もあり、それだけで満足できそうなくらい豪華でした。反対に千利休の茶会で提供されたお菓子は素朴で質素な見た目だと感じました。私たちが茶道の授業でいただいたお菓子がとても価値のあるものであると改めて感じることができました。呈茶でいただいた薄茶と雲龍はとても美味しかったです。