「女性のキャリア形成」を受講して広がる人生観

平安女学院大学国際観光学部4年生の井口冴苗です。
今回は「女性のキャリア形成」の講義を通して学んだことをお伝えしたいと思います。

講義では、斉藤三恵子さんより「女性の生き方について」についてお話を伺いました。
斉藤さんは元々はキャビンアテンダントとして活躍されていた方であり、ロサンゼルス五輪およびソウル五輪の柔道男子95kg超級金メダリストの斉藤仁さんの奥様です。

女性として、妻として、そして母親として生きることについて学びました。今日に至るまで、辛い現実の中、様々な困難にあっても、生きがいであるお子さんの存在に支えられ、前に突き進まれたというお話を聴き、涙を抑えることが出来ないほど感銘を受けました。

幸せの背景には、多くの苦難があったことを話してくださいました。
結婚や出産で、2人の子どもを育てる不安と覚悟、CAに復帰できなかった後悔があったそうです。決断や選択をしなくてはいけない状況が多々あったにも関わらず、苦難を乗り越えてこられた姿が格好良いと思いました。

2人の子どもさんが柔道で大学に進学されるときのお話からは、親元から離れていく寂しさと子どもさんを応援したい気持ちで葛藤する斉藤さんのお気持ちがとても伝わってきました。
私自身、中学生から続けていた柔道に専念する為、高校は実家から離れて寮生活をしていました。そこで3年間お世話になった恩師は、全国の柔道家が集まる国士館大学で元々活躍していた方なので、大学を訪れることもありました。同じく国士舘大学出身の斉藤仁さんのこともその際に耳にしていました。そのため、今回動画で初めて姿を拝見したときには、胸が締め付けられるような気持ちでいっぱいになりました。
身を削りながら柔道を教える斉藤仁さんの背中から熱い思いを感じられたとともに、私が中学生の時に母が柔道を教えてくれたことの意味に気づくこともできました。

斉藤さんが妻として、そして母親として斉藤さんやお子さん達を支えておられた姿は、すごく凛々しく輝いて見えました。今回の素敵なご縁に感謝するとともに、齋藤さんにお会いできたことをとても嬉しく思っております。

■講義を計画して下さった田澤先生に向けて
この講義を通して多くのことを学びました。
100人いたら100通りの生き方があります。人生にいろんな試練があったとしても幸せの形も人によってさまざま。その中で、女性としてどう生きたいのか、何を軸に人生を歩むのかについて改めて考え、先を見据えながら選択していかなければいけないことに気づきました。
自分史を刻むような授業を受けられたこと、また社会に出る前に、将来について深く考えることが出来るきっかけをいただけたことに感謝します。

卒業後も、この学びを活かして自己成長に繋げていきたいと思います。