国際観光学部 3年生 記田です。
私は、7月18日から26日の9日間、第47回 裏千家ハワイセミナーに参加させていただきました。
私は、平安女学院大学に入学する前からこの裏千家ハワイセミナーのことは知っていたので、ずっと参加させていただくことを目標に茶道の稽古に励んで参りました。その結果、参加者として選んでいただいたときはとても嬉しかったです。
異国の地であるハワイで日本の文化である茶道がどのように浸透しているのか、自分の肌で感じることが今回の私の目標でした。
タピオカを使ったお饅頭、チョコ餅や干しバナナなど現地の材料だけで手作りされていて、とてもハワイらしさを感じました。その中でも私が一番心に残ったのは「絆」というハワイの象徴である虹をモチーフにしたお菓子です。日本とハワイが結ばれていることをお菓子にしたような逸品で嬉しくなりました。
また、お茶碗がココナッツの皮であったり、掛け軸の周りにはフラダンスを踊る女性や、貝殻などが飾られていたり…。現地の方もハワイらしいワンピースやアロハシャツに身を包み、真心を込めて呈茶をして下さりました。
茶道の根幹である真心の部分を大切にしながら、その土地ならではのもてなしをされているということが感じられ、イタリアだったらどんなお道具やお茶菓子なんだろう?アフリカでは?とさらに他の土地での茶道について興味が湧きました。
「一碗のお茶からピースフルネスを」が人々の心に広まればこの世界全体がきっと「お先に頂戴します。」というお互いを思いやる心が生まれ、平和で幸せになると思います。
私が9日間ハワイで茶道を学んで一番感じたことは、裏千家15代お家元千玄室大宗匠のお人柄です。
とても上の立場の方であるにも関わらず、とてもフレンドリーで、私のような学生にも一人一人ご丁寧に接して下さり、「茶室の中では皆平等」という言葉を思い出しました。
私がこれから社会人になって仕事をしていく中でも、お茶の心を忘れず、真心を持って一人一人に接していきたいと思います。