人生初の古美術店での衝撃 -in 梶古美術店-

こんにちは!
国際観光学部4年生の和田です。
タイトル通り、今回の梶古美術店さんは私にとって人生で初めて訪れた古美術店です。
「古美術って?器とか?なんでも鑑定団みたいな?」そんなイメージを膨らませながら、ずっとワクワクしていた今回の実習の感想は、一言で「凄すぎる!」につきます。

出会う茶器、お茶杓、並んでいる花入、全てが文化遺産のように美しく、そして何十年、何百年前の職人達の技術に大変感動しました。友人と値札を裏返した時には、あまりの高額な商品に手が震えました。また私がお抹茶を飲ませて頂いた茶器の金額を梶さんから聞いた時は、冷や汗をかきました。本当に落とさなくて良かったです。これまで生きてきた人生で一番高額なものに触れた素晴らしい経験でした。

梶古美術店さんで出会った素晴らしい歴史ある茶器を通して、改めて茶道に興味が湧きました。
私は茶道を高校1年生から大学4年生になった今も続けています。
茶道の精神に惹かれ長く続けて来ましたが、器にフォーカスしたお話を聞いたのは初めてで、とても興味深くお話を伺いました。

自宅に帰ってから、器について調べている中で、「織田信長が全国統一の目前まで行けたのは茶器の力だ!」と書いてある記事を読みました。
「信長は全国にある茶器の名品を大名に渡し、大名達はそれを何よりの幸せで名誉だと感じていた」
私は茶器にそんな魅力と魔力があったのかと、衝撃を受け、これを機に歴史ある茶器について学んでいきたいと思いました。

また、梶さんがお話されていた「歴史ある素晴らしい文化を殺しているのは今を生きるあなた達のような若い人達です」という言葉が心に残っています。

自分の生活を見直すとスマートフォンやAIなど、便利な物に恵まれすぎて歴史ある物の価値や重要性に目を向けなくなっていると感じました。
「お茶碗なんて全部同じ、ミスタードーナツのポン・デ・ライオンのお茶碗でもいいよ」
こんな風に考えている一人でも多くの若者達に、今回の実習で出会ったような素晴らしい茶器達の価値を知ってもらい、歴史を継承しようと考えてもらえるように活動していくことが、国際観光学部で学び、そして「京都のおもてなしとライフスタイル」の授業を履修している私たちの役目なのだと思います。

私はまず友人に、茶器と茶碗の違いについて話をしました。
友人は「知らなかった!面白い!今度家の茶碗の裏を見てみる!」と言ってくれ、やはり話してみれば興味を持って聞いてくれる人がいる事に嬉しくなりました。行きすぎた現代文化のアンチテーゼになるべく、まずは小さくですが声を上げ、日本の歴史ある文化を支援していこうと思います。
梶古美術店様、山岡先生、今回は貴重な機会を頂きありがとうございました。