『観光ダイエット―史跡めぐりで健康になろう!―』

こんにちは!
国際観光学部2年の宮原、萬喜、宮代、奈良です。
今回は京都観光の魅力を紹介します。

突然ですが、最近体を動かす機会が減っていませんか?
私は運動不足と食べ過ぎで太ってしまいました。
突如現れたウイルスのせいにしておきます。
最近は観光もなかなか難しくなっていますね。

そこで、コロナ禍でも観光ができて痩せられたら最高やん!ということで、私たちは、烏丸通沿いを三条通から京都御苑まで歩いて、「史跡めぐり」をしました。
平安女学院大学周辺には魅力的な観光地が数多く存在しますが、実は通りを歩くだけでも充分に楽しむことができます。今回私たちがめぐった史跡はなんと13箇所!
その中から三条通、烏丸通、京都御苑にある史跡をひとつずつ簡単に紹介します。

1.三条西殿・三条大路跡

一つ目は、三条通にある「三条西殿・三条大路跡」です。この史跡について書かれた石碑は、烏丸ビルの敷地内に設置されています。
平安時代後期頃、この付近は皇族や有力貴族が住む高級邸宅街でした。
私たちが歴史の授業で学んだ白河法皇や鳥羽上皇の御所としても栄え、院政時代の政治の中心都市でした。
この付近がかつて平安時代の高級住宅地であったことを想像すると、私まで贅沢な気分になりました。

2.烏丸御池遺跡・平安京跡

三条西殿・三条大路跡から烏丸通を北に向かって5分程進むと、地下鉄烏丸御池駅の1番出口付近に「烏丸御池遺跡・平安京跡」があります。
この場所は「跡」ではなく「遺跡」と呼ばれていますが、なぜでしょうか?
その理由は、この付近で縄文晩期から古墳時代の土器が多数出土しているためです。
私は、京都と言えば平安時代以降のイメージが強くあったため、古くからこの地で集落が営まれていたことを知り、少し驚きました。

続いて京都御苑内にある史跡を紹介します。
烏丸御池遺跡・平安京跡から烏丸通を北に向かって地下鉄丸太町駅まで20分程歩くと、京都御苑が見えてきます。

3.学習院発祥の地

京都御苑の中央付近(京都御所の東側)に、「学習院発祥の地」と書かれた駒札があります。“学習院”という言葉はみなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
この地は1845(弘化2)年に幕府から学習所の設置が認められ、その2年後に学習所が開講されました。
ここでは公家や役人達とその子弟に漢字と和学を教え、1849(嘉永2)年には孝明天皇により「学習院」の額(勅額)が下賜され校名が定まりました。
明治に入り京都の学習院は廃止されましたが、現在東京にある学校法人学習院にその名が受け継がれました。
京都御苑にある史跡は、三条通と烏丸通にある史跡とは雰囲気が異なり、学問や政治色が強いものが数多く点在している印象を受けました。
当時、この場所で公家や役人が勉強していたことを考えると、背筋が伸びる思いがしました。

今回、三条通・烏丸通・京都御苑にある史跡を訪れてみて、普段何気なく歩いている道でも、「史跡めぐり」という1つのテーマを持って歩くことで新たな発見や学びがあることに気付きました。
所要時間は50分程と、少し長く感じるかもしれませんが、皆さんも天気が良い日に歴史を学びながら“観光ダイエット”をしてみてはいかがでしょうか。