NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、平安女学院が注目のスポットに!!―向井理さん演じる足利義輝が活躍した舞台―

今回は平安女学院周辺の歴史的遺構にてご紹介します。

現在、放映中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。ストーリーは、乱世の様相が描かれるなか、重要な人物として、室町幕府13代将軍足利義輝が登場しています。
将軍役を演じるのは、人気俳優の向井理さん。さわやかな笑顔に見え隠れする剣豪らしい凛々しさが素敵ですね。
足利義輝がスポットを浴びてドラマ等に登場することは多くありません。歴史ファンの間でも、中々の話題となっています。

実は、この平安女学院の建つ敷地は、武衛陣町という町名で、代々兵衛府(ひょうえふ)の督や佐に任じられた斯波氏の職名「兵衛府」の唐名、武衛を由来とされています。
斯波義将氏が勘解由小路に邸宅を構えてのち、同邸が長く斯波氏の本邸となりました。「武衛家の邸宅(陣)」即ち「武衛陣」と呼ばれるようになったそうです。

戦国期には武衛陣跡地が、将軍足利義輝の館、つまり室町幕府をおく御所となりました。室町通下立売を南に行くと、その石標が見えてきます。

「斯波氏武衛陣・足利義輝邸遺址」平安女学院高等学校(室町通下立売下ル東側)の石標

1565年、永禄の変で三好三人衆と若き主君たちの攻撃を受け、剣豪らしく奮闘し、そして……。
時代を経て、将軍の弟である足利義昭が台頭してきますが、住んだ館は、この義輝の館を拡張した『旧二條城』。織田信長が約70日間で築き上げたとされる館です。

現在、堀川通二条にある二条城は徳川家康が築城したもので、元祖二条城は平安女学院の敷地に建っていたものです。

「旧二條城跡」■平安女学院大学室町館(室町通下立売南西角)の石標

今後、ドラマは平安女学院の周りが、登場人物の活躍の舞台となるのです。当時に思いを馳せながら、どうぞ跡地見学にお越しください。

*敷地内の史跡については、『御所西乙女さんぽ』(白川書院)に「平安女学院のひみつ」として、詳しく載っています。
広報センター(室町通下立売西北角)に書籍を置いています。


定価:2300円+税。

平安女学院広報センター(室町通下立売北西角)
電話075-406-1062